こんにちは!浅草橋駅前鍼灸接骨院です!
これから冷えてくる時期は血流が悪くなり、血流障害による症状が増えてきます。代表的な症状は冷えですが、冷えは症状名ではなく正しい症状名は「血流障害」と言われます。その血流障害による今回はブログになります。
血流障害は、血液の流れが正常に行われない状態を指し、さまざまな要因により全身または特定の部位で血液循環が阻害される症状です。血液が体中に酸素や栄養素を供給し、二酸化炭素や老廃物を排出するため、血流障害が発生すると組織や臓器が正常に機能しにくくなり、さまざまな健康問題を引き起こします。
血流障害の主な原因
血流障害の原因は多岐にわたり、大きく分けると以下のようなものが挙げられます。
- 動脈硬化
動脈硬化は血管の内壁にコレステロールなどが蓄積して血管が狭くなる病変で、血流が悪化する代表的な原因です。特に心臓や脳の動脈が狭くなると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。高血圧や高コレステロール血症、喫煙、糖尿病などがリスク因子です。 - 血栓
血液中に形成される血栓(血の塊)が血管をふさぐと血流が止まり、その先の組織が酸素不足に陥ります。静脈に血栓ができる深部静脈血栓症や、それが肺に移行する肺塞栓症も血流障害の一種です。 - 血管収縮や異常収縮
寒冷刺激やストレス、神経系の異常などが原因で血管が一時的に収縮することがあり、それが頻繁に起こると血流障害の原因となります。レイノー症候群などは血管収縮による血流障害の例です。 - その他の要因
外傷や腫瘍によって血管が圧迫されるケース、また長時間の座りっぱなしや運動不足、肥満なども血流に影響を与える要因です。慢性的なストレスや喫煙、過度のアルコール摂取も血流障害の一因とされています。
血流障害による症状とリスク
血流障害が発生する部位や程度によって、現れる症状は異なります。
- 四肢の血流障害
手足に血流障害が起こると、冷えやしびれ、痛み、色の変化などが見られます。末梢動脈疾患(PAD)は、足の動脈が詰まって血流が悪くなることで歩行時に痛みが生じる病気です。 - 脳の血流障害
脳の血流が悪化すると、頭痛やめまい、注意力の低下、記憶力の低下が見られることがあります。重症化すると脳梗塞を引き起こし、半身麻痺や言語障害、認知障害が残る可能性もあります。 - 心臓の血流障害
心臓への血流が悪くなると、狭心症や心筋梗塞の原因となり、胸痛や息切れが現れます。放置すると心不全に進行し、生命に関わるリスクが高まります。
血流障害の予防と治療
血流障害の予防には、健康的な生活習慣が不可欠です。バランスの良い食事や適度な運動を心がけ、禁煙や飲酒の制限も重要です。食事面では、野菜や果物を多く摂取し、飽和脂肪酸やコレステロールの多い食品を控えることが効果的です。また、体重管理や適切な血圧の維持もリスク軽減につながります。
医療面では、血流障害の原因や重症度に応じた治療が行われます。動脈硬化や血栓に対しては、薬物療法が一般的です。抗血小板薬や抗凝固薬により血液が凝固しにくくすることで血流を改善します。また、生活習慣病が原因の場合は、まずそれらの管理が優先されます。手術が必要な場合には、血管のバイパス手術やステント挿入などにより血流を回復させます。