皆さんこんにちは!
浅草橋駅前鍼灸接骨院です。
本日は変形性膝関節症についてお話します。
加齢により膝関節の軟骨がすり減ることで関節の変形が進んでしまう変性疾患です。
主な原因としては膝関節の軟骨の老化によることが多く肥満や遺伝といった要因も影響しています。
変形性膝関節症はX線の写真撮影によりKellgren-Lawrence分類(K-L分類)によって進行度合を診断します。
K-L分類はグレードⅠ~Ⅳに分類され、グレードが上になるほど重症度が高くなっていきます。
グレードⅠ・・・変形性膝関節症が疑われる状態。大きな変化はないが、骨棘や骨硬化が見られることがある。
グレードⅡ・・・膝関節の隙間が狭くなり始める、変形性ひざ関節症の初期段階。骨の大きな変形はないが、わずかに骨棘の形成が確認できる。
グレードⅢ・・・変形性膝関節症の進行期。ひざ関節の隙間がさらに狭くなったり、はっきり確認できるほどの骨棘や骨硬化が生じたりする。
グレードⅣ・・・膝関節の隙間が75%以下となり、消失することもある。大きな骨棘が形成され、骨の変形も顕著に認められる、末期の段階。
上記のようにグレードが分けられ、グレードⅢ以上は手術の適応となることがあります。
特に女性に多く見られ高齢になればなるほど罹患率が高くなります。
これは骨の代謝には女性ホルモンが関係しており、女性は閉経した後にホルモンバランスが急激に乱れることで変形性膝関節症の進行が一気に進むのです。
立ったり座ったりといった日常生活で使う場面が多い膝だからこそ、将来手術が必要になって困らないように予防をしていきたいですね。
・日ごろから行える変形性膝関節症の予防としては食事に気を付けて肥満にならないように注意すること。
特に体重が3kg増えれば、歩行時に約9㎏、階段の昇り降りでは約15~21㎏も膝への負担が増えると言われています。
・膝周りの筋力や柔軟性を上げる運動をすること。
年齢とともに筋力や柔軟性は低下していきます。
膝周りの筋力が衰えると膝が不安定になり膝関節の負担が増大します。
特に膝周りの筋肉でも大事なのが内側広筋と呼ばれる膝のやや内側にある筋肉で膝の安定性に関与しています。
以下に記載する運動は膝に負担を掛けずに行える簡単な運動です。
座っている状態、または寝ている状態で枕かタオルを丸めて膝裏に置きます。
膝裏で枕、タオルを押しつぶし膝に力を入れます。その際に床から踵が離れるようにしましょう。
その状態を5秒キープしたら力を抜く。
この時にしっかりと膝の内側の筋肉が働いているか確認しながら行ってください。
この動作を10回×2~3セット繰り返しましょう。
膝関節は日常のあらゆる動きで使われる関節です。
将来手術になって困らないように今のうちに出来る予防はしっかりしていきたいですね。