皆さんこんにちは!
浅草橋駅前鍼灸接骨院です!
今回は肩の痛みの種類の1つである四辺形間隙症候群についてお伝えします。
ちょうど先日他店舗にお手伝いに行った際に新規の方がその疑いがあったので書かせて頂きます。
聞いたことが無い方が多いと思いますが、四辺形間隙症候群とは肩の後側にある「四辺形間隙(しかくけいかんげき)」と呼ばれる空間で、神経や血管が圧迫されることによって引き起こされる症状名です。この症候群は、腕のしびれや痛み、筋力低下を引き起こすことが特徴です。特に野球やテニス、バレーボールなど肩を酷使するスポーツ選手に多く見られるため、スポーツに関連した障害のひとつとしても認識されています。
1. 四辺形間隙の解剖学的構造
四辺形間隙は、肩の後部に位置し、以下の4つの構造によって囲まれています。
- 上辺 – 小円筋(しょうえんきん)
- 下辺 – 大円筋(だいえんきん)
- 内側辺 – 上腕三頭筋の長頭(じょうとう)
- 外側辺 – 上腕骨の外側縁
この四辺形の隙間を、腋窩神経(えきかしんけい)と後上腕回旋動脈(こうじょうわんかいせんどうみゃく)が通っています。腋窩神経は肩関節の動きに関わる重要な神経で、主に三角筋や小円筋の支配を行っています。後上腕回旋動脈は肩の血液供給を担っており、この部分が圧迫されると神経や血管の機能が損なわれ、症状が出現します。
2. 四辺形間隙症候群の症状
四辺形間隙症候群の典型的な症状には、以下のようなものがあります。
- 肩や上腕の鈍痛:肩から上腕の外側にかけて鈍い痛みが生じます。痛みは運動後に増加することが多いです。
- しびれや感覚異常:特に上腕の外側や後側で、しびれや感覚が鈍くなることが多く見られます。
- 筋力低下:三角筋の筋力が低下し、腕を持ち上げたり、回旋させる動きに支障が出ることがあります。
これらの症状は、特に肩を酷使する動作や長時間同じ姿勢を続けた後に悪化する傾向があります。
3. 四辺形間隙症候群の原因
四辺形間隙症候群の主な原因は、この間隙の圧迫です。肩関節を頻繁に回旋させる運動、例えば野球やテニスのスイング動作、バレーボールのスパイク、投擲競技などが原因となることが多く、これらの動作によって筋肉が緊張し、間隙が狭くなることがあります。また、外傷や肩の反復的な過負荷、骨の形態異常、肩の動きの悪さなども原因となり得ます。
4. 予防と生活習慣の改善
四辺形間隙症候群の予防には、肩関節周辺の筋肉を適切に鍛え、柔軟性を保つことが重要です。肩の酷使を避けるため、長時間の同じ動作を行う際には適切な休憩を入れることが推奨されます。また、ウォーミングアップやクールダウンをしっかりと行い、筋肉や関節に無理な負荷がかからないようにすることも効果的です。
5. 治療方法
四辺形間隙症候群の治療は、当院ではオススメのメニューがあります。
- 矯正: 巻き肩を改善する矯正治療を行い肩への負担を取り除きます。矯正には色々な種類があり、骨格矯正は肩甲骨に位置や上腕骨の位置と言った骨の位置を正しい箇所に矯正していきます。もう一つは巻き肩となる筋肉をストレッチのように伸ばして矯正していく方法です。これを猫背リセットというメニューがあり骨格の矯正が苦手な方でもおススメです。
- 鍼治療: 筋肉の柔軟性を改善し、疼痛緩和を目的に行います。鍼には鎮痛作用があり、痛み緩和にはとても有効的です。目的の筋肉に刺鍼を行う事で、筋肉の緊張緩和に繋がります。
- 肩甲骨はがし: 原因の筋肉が肩甲骨に付着しているため、肩甲骨の柔軟性を高め、筋肉を柔らかくしていきます。肩甲骨の動きが悪くなれば肩甲骨に付着する筋肉も必然と硬くなります。肩甲骨を動かすことのより、筋肉の柔軟性を取り戻す治療です。