皆さんこんにちは!
浅草橋駅前鍼灸接骨院です!
今月は足の症状、特にスポーツ障害のついての疾患についての投稿を多めにしております。3年生が引退し、新チームが稼動して頑張りすぎてしまった結果、どこかを痛めてしまったというケースが多いです。
今日はそんな中でも「アキレス腱」という疾患についてご説明します。
アキレス腱炎は、スポーツをする方や日常的に歩行・立ち仕事が多い方に多くみられる疾患ですがふくらはぎの筋肉と踵(かかと)の骨をつなぐアキレス腱に炎症が起こり、痛みや違和感を生じます。特にランニングやジャンプ動作の繰り返しによって負担が蓄積し、炎症が慢性化しやすいのが特徴です。
主な原因
アキレス腱炎の多くは「オーバーユース(使いすぎ)」によって起こります。急な運動量の増加、硬い路面でのランニング、不適切なシューズの使用などが要因となります。また、加齢によって腱の柔軟性が低下している場合や足首や股関節の柔軟性不足、扁平足などのアライメント不良もリスクを高めます。日常生活でも長時間の立ち仕事や階段の上り下りが繰り返されることで発症することがあります。
症状
典型的な症状は「アキレス腱の周囲の痛み・腫れ・熱感」です。特に朝起きて一歩目に強い痛みを感じ、その後動かすうちに少し楽になることがあります。しかし、症状が進行すると安静時にも痛みを感じるようになり、運動の継続が難しくなってしまいます。
また、腫れや硬結が腱の途中や踵付近に触れて分かることもあります。慢性化すると腱の変性が進み、最悪の場合は「アキレス腱断裂」に至る危険性もあるため早期の対処が大切です。
当院での対応
当院では、まず患部への過度な負担を避けつつ炎症や痛みを和らげる施術を行います。具体的には以下のような方法が一般的です。
-
アイシングや物理療法:炎症や腫れを抑えるための処置。
- 鍼治療:ふくらはぎの筋肉や炎症周囲に施術し、筋緊張緩和と炎症を抑えることを目的に行います。
-
手技療法・ストレッチ:ふくらはぎの筋緊張を緩和し、アキレス腱へのストレスを軽減。
-
テーピングやサポーター:動作時の負担を分散し、再発防止につなげる。
-
運動指導:ふくらはぎや足首の柔軟性を高めるストレッチ、下肢全体の筋力バランスを整えるトレーニングを指導。
特にふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)の柔軟性改善は再発予防に直結します。さらにインソールや靴の選び方をアドバイスすることも有効です。
予防とセルフケア
アキレス腱炎を防ぐためには、日頃からのケアが大切です。運動前後のストレッチを欠かさず行い、特にふくらはぎを十分に伸ばすことが重要です。また、急な運動量の増加を避け休養日を設けて腱の回復時間を確保することも予防につながります。
セルフケアとしては、入浴後にふくらはぎを軽くマッサージする、足首の柔軟性を高める運動を取り入れるなどが効果的です。症状が軽度な段階で適切にケアを行うことで慢性化や断裂のリスクを大きく下げることができます。
まとめ
アキレス腱炎は「スポーツ障害」として知られていますが、日常生活でも発症する身近な疾患です。早期の施術と生活習慣の改善で回復が期待でき、再発予防も可能です。痛みや違和感を軽く見ず早めに専門家へ相談することが大切です。当院では、患者様一人ひとりの生活背景に合わせた施術とセルフケア指導を行い、安心して運動や生活を続けられるようサポートしていきます。