皆さんこんにちは!浅草橋駅前鍼灸接骨院です!
本日は偏平足についてお伝えします!
1. 偏平足とは
偏平足とは、本来は弓なりになっている足の土踏まず(内側縦アーチ)が低下または消失した状態を指します。足のアーチは体重を効率よく分散し、衝撃吸収や歩行時の推進力を生み出す役割を持っています。偏平足になると、このアーチ機能が低下し、足だけでなく膝や腰にも負担が及ぶことがあります。
2. 分類
偏平足には大きく分けて以下の種類があります。
- 先天性偏平足:生まれつき骨や靱帯に異常があり、幼少期から明らかに偏平足を呈するもの。まれですが進行性の場合は手術が必要となることもあります。
- 発育性偏平足(柔軟性偏平足):幼少期にみられる一般的な偏平足で、成長とともに改善するケースが多い。
- 後天性偏平足:成人以降に発症する偏平足で、加齢、肥満、靱帯の弛緩、後脛骨筋腱機能不全(PTTD)などが原因。進行すると痛みや歩行障害を引き起こします。
3. 原因
偏平足の発症要因は多岐にわたります。
- 靱帯の緩み:土踏まずを支える靱帯が弱い場合
- 筋力低下:特に後脛骨筋の筋力低下
- 外傷:骨折や靱帯損傷によるアライメント異常
- 肥満:足への荷重が増加し、アーチが潰れやすくなる
- 加齢変化:靱帯や腱の変性により支持力が低下
4. 症状
偏平足は必ずしも症状を伴うわけではありませんが、以下のような不調を引き起こすことがあります。
- 足の疲れやすさ、長時間歩行での足底痛
- 内側縦アーチ部の圧痛
- 踵の傾き(外反踵)
- ふくらはぎや膝、腰への負担感
- 進行例では足部変形や関節炎を合併
5. 診断
診断は視診と触診が基本です。
- 視診:立位で土踏まずが消失しているかを確認
- 足跡法(フットプリント):濡れた足で紙に足型をつけ、アーチの有無を評価
- ジャックテスト:母趾を背屈させ、アーチが再現されるかどうか確認(柔軟性か硬直性かを判定)
- X線検査:骨配列の異常や関節変性の有無を確認
6. 治療
保存療法
- インソール(足底板):アーチをサポートし、衝撃を吸収する
- 靴の工夫:踵を支えるカウンターがしっかりした靴を選ぶ
- リハビリ:足底筋群や後脛骨筋の筋力強化(タオルギャザー、つま先立ち訓練など)
- ストレッチ:アキレス腱や足底腱膜の柔軟性を保つ
- 体重管理:肥満は偏平足を悪化させるため減量も有効
7. 予防と日常生活での工夫
- 正しい靴選び:クッション性と安定性を兼ね備えた靴を使用
- 裸足での過度な歩行を避ける:特に硬い床での長時間歩行は負担になる
- 運動習慣:ふくらはぎや足部の筋肉を鍛えることが予防につながる
- 適度な休養:疲労時には足底をアイシングやマッサージでケアする