皆さんこんにちは!浅草橋駅前鍼灸接骨院です!
今回は鍼灸治療と内臓の関係について説明させていただきます。
鍼灸治療は内臓機能の亢進にとても効果的とされており、胃もたれや消化不良、皮膚症状、女性器疾患等様々な症状に有効とされています。
今回は鍼灸治療が内臓にどう関係しているのか説明します!
鍼治療と内臓の関係性について
鍼治療は東洋医学の一環として、身体のエネルギーや血液の流れを調整し、さまざまな不調を改善する治療法です。その中でも、内臓の働きと深い関係があるとされています。東洋医学では、内臓の機能低下やバランスの乱れが身体全体の不調につながると考えられており、鍼治療によってそれを整えることが可能です。
1. 東洋医学における内臓の概念
東洋医学では、内臓は単なる器官としてではなく、「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」という概念で捉えられます。
五臓(肝・心・脾・肺・腎)
それぞれが特定の機能や感情、体の部位と結びついています。
- 肝(かん):気の流れを調節し、血を蓄える。ストレスと関係が深い。
- 心(しん):血液循環を司り、精神とつながる。
- 脾(ひ):消化吸収を助け、気や血液を作り出す。
- 肺(はい):呼吸を司り、皮膚や免疫機能と関係する。
- 腎(じん):生命エネルギーを蓄え、成長や老化と関連。
六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)
主に消化・排泄の働きを担いますが、五臓とペアになり、互いに影響を与えます。
2. 鍼治療が内臓に及ぼす影響
鍼治療では、経絡(けいらく)と呼ばれるエネルギーの通り道にある「ツボ」を刺激することで、五臓六腑の働きを調整します。以下に代表的な例を挙げます。
① 胃腸の不調(脾・胃)
- 適用症状:胃もたれ、便秘、下痢、食欲不振など
- 関連ツボ:「足三里(あしさんり)」「中脘(ちゅうかん)」など
- 効果:消化機能を促進し、胃腸の働きを整える
② ストレス・自律神経の乱れ(肝)
- 適用症状:イライラ、不眠、めまい、月経不順など
- 関連ツボ:「太衝(たいしょう)」「百会(ひゃくえ)」など
- 効果:気の流れを良くし、ストレスを軽減
③ 冷えやむくみ(腎・脾)
- 適用症状:冷え性、むくみ、疲労感、頻尿
- 関連ツボ:「三陰交(さんいんこう)」「湧泉(ゆうせん)」など
- 効果:血流を改善し、体の冷えを解消
3. 内臓へのアプローチの実際
鍼治療では、一つの臓器だけでなく、全身のバランスを見ながら施術を行います。例えば、胃の不調がある場合でも、脾や肝の働きも調整することで根本的な改善を目指します。また、自律神経を整えることで、内臓の働きをスムーズにすることもできます。
4. 現代医学と東洋医学の視点
現代医学では、鍼治療の効果は「自律神経の調整」「血流改善」「痛みの緩和」などのメカニズムで説明されることが多いです。研究によって、鍼刺激が迷走神経を介して内臓の働きを調整することも示されています。例えば、胃腸の不調がある人に対して、鍼治療が副交感神経を優位にし、消化機能を改善することが分かっています。