皆さんこんにちは!
浅草橋駅前鍼灸接骨院です!
今回は膝の痛みの原因の一つである「鵞足炎」についてご説明させていただきます。
鵞足炎とは、膝の内側、すねの骨の上部にある「鵞足」と呼ばれる部分に炎症が生じ、痛みを引き起こす疾患です。鵞足とは、太ももの内側や後ろにある3つの筋肉の縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はっきん)、半腱様筋(はんけんようきん)の腱が一か所に集まり、脛骨の内側に付着している部分を指します。この部分の見た目がガチョウの足に似ていることから「鵞足」と呼ばれています。
主に膝の屈伸運動を繰り返すことで、鵞足部に摩擦や引っ張る力が加わり、炎症を起こすことで痛みが出現します。特にランナーやジャンプ動作の多いスポーツ選手に多く見られ、また中高年で膝関節の変形がある方にも起こりやすい傾向があります。
症状と特徴
鵞足炎の主な症状は、膝の内側の下あたりに痛みや圧痛を感じることです。階段の上り下り、膝の曲げ伸ばし、しゃがむ動作などで痛みが増しやすく時には、軽度の腫れや熱感を伴うこともあります。初期段階では運動後に痛みを感じる程度ですが、悪化すると安静時や日常動作でも痛みが出るようになります。
原因
鵞足炎は主に以下のような要因によって引き起こされます。
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オーバーユース(使いすぎ):長距離走やジャンプの繰り返しなど、膝を酷使する運動による負担。
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筋肉の柔軟性不足:太ももや股関節周辺の筋肉が硬いと、鵞足部に余計なテンションがかかりやすくなります。
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不良姿勢・歩行の癖:O脚、X脚、偏平足などの影響で膝にねじれや負荷がかかる。
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加齢や変形性膝関節症の影響:中高年では関節の変形や軟部組織の劣化によって発症することもあります。
治療と予防
鵞足炎の治療は、まず炎症を抑えることが基本です。初期には患部をアイシングして安静を保ちます。また、症状の原因となる筋肉の柔軟性不足を改善するために、ストレッチやリハビリが重要です。特にハムストリングス、内転筋群、股関節周囲のストレッチは有効です。
当院では、手技療法や電気治療、ストレッチ治療、矯正地用などを用いて筋緊張の緩和や血流改善を図ります。必要に応じてテーピングやサポーターの使用により、患部の安定性を高めることもあります。
予防には、日頃からのストレッチ、正しい姿勢や歩行の意識、スポーツ時のフォームの見直しが有効です。また、シューズの見直しやインソールの活用も膝の負担を軽減するために効果があります。