皆さんこんにちは!浅草橋駅前鍼灸接骨院です!
本日はシンスプリントについてお伝えします!
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)について
シンスプリントは、主にランナーやジャンプを頻繁に行うアスリートに発症しやすい「使いすぎ症候群」の一種で、正式には「脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)」と呼ばれます。脛骨(すねの骨)の内側下部に痛みが生じるのが特徴で、運動時や運動後に痛みが現れ、ひどくなると安静時にも痛みを感じることがあります。
原因
シンスプリントの主な原因は、繰り返される負荷によって脛骨に付着している筋肉(特に後脛骨筋や長趾屈筋)や骨膜が炎症を起こすことです。以下のような要因がリスクを高めます。
- 急激な運動量の増加:トレーニング強度や頻度を急に上げた場合、筋肉や骨膜に過剰な負担がかかります。
- 硬い地面での運動:アスファルトや体育館のような硬い床でのランニングは衝撃が大きく、負荷が蓄積されやすくなります。
- 不適切な靴:クッション性やサポート力の低いシューズは、足の衝撃を吸収できずに脛に負担をかけます。
- 扁平足や過回内足:足のアーチ構造が崩れると、筋肉や骨膜に不均等なストレスが加わります。
症状
シンスプリントの症状は、脛の内側(多くは下1/3の部分)に鈍い痛みや圧痛があることが典型的です。以下のような経過をたどることが多いです。
- 運動の開始時に痛みが出るが、ウォームアップをすると軽減する。
- 運動後に再び痛みが強くなる。
- 状態が悪化すると、日常生活の動作(歩行や階段昇降)でも痛みを感じるようになる。
診断
診断は主に問診と視診、触診で行われます。MRIやX線検査では、重症例では疲労骨折との鑑別診断のために用いられることもあります。シンスプリントでは骨に明確な異常は見られないことが多く、臨床症状の確認が重要です。
治療
基本的な治療方針は保存療法(安静とリハビリ)です。以下のような方法が一般的に用いられます。
- 安静:まずは原因となる運動を中止し、患部にかかる負担を減らします。痛みが引くまで運動は控えます。
- アイシング:運動後にアイスパックで患部を冷やすことで炎症を抑えます。
- ストレッチと筋力強化:ふくらはぎや足の筋肉の柔軟性を高め、必要に応じて後脛骨筋などの筋力トレーニングを行います。
- インソールの使用:足のアライメントを補正し、負担を軽減します。
- 運動フォームの改善:姿勢や着地方法の見直しも予防に有効です。
予防
シンスプリントの予防には、以下のような取り組みが有効です。
- トレーニング強度を段階的に増やす
- 柔軟性を保つストレッチの習慣化
- 適切なシューズの選択と定期的な交換
- クッション性のある路面を選んで走る
- 足のアライメントのチェックと必要に応じたインソール使用